息をするたび君を好きになる。
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HEROパロ
拍手やメールでいただくメッセージに励まされております。
本当にありがとうございます。<(__)>

ずっと前にサイト2年企画にでもやろうと思っていて書き始めていた、HEROパロ。
全然進まないまま今に至り、いつになっても日の目を見ないだろうと思い、こちらでひっそり蔵出ししようかと思います。笑
とりあえずシーン1ということで・・・・・。
久利生検事の事務官が中居さんだったら・・・という妄想話ですw
拍手のお返事はSS後になってますが、すいません。





本来なら静かである部屋に響いているのは、ぐうぃーんぐうぃーん、雰囲気に似つかないそんな機械音だった。
足音が近づいている春を思わせる菜の花色の機械(通販グッズ、その名もマーメイドスリム)に腰から下を揺さぶられ、久利生の視界もまた左右に揺れている。
薄汚れた天井が、さまざまな検察官たちがさまざまな犯罪を裁いてきた歴史そのものを語っているかのようだった。
そしてまた、自分が「検事」になれた奇跡をしみじみと実感する。
なんだかおかしな話だけど。
久利生としては今この状況でだって、遊んでいるつもりはない。サボっているつもりもない。
彼なりに考え事中、なのだ。
初犯で反省もしている。言い訳に過ぎないにしても、証言もしっかりしている。
起訴にすべきか、不起訴にすべきか・・・・・・・・・・
「おおっ、効くぅ〜〜〜」時折感嘆の声を上げながらも、久利生は真剣に悩んでいた。

「・・・・・・・・検事。」
「アアア〜〜〜?」
すごいすごい、声までこの振動。やっぱり買ってよかったと、久利生は内心思った。
「久利生検事っ」
「なぁぁぁ〜にぃぃぃぃ〜?」
「なにじゃないですよ。気が散るんで、やめてもらえませんか」
文頭にまず深いため息をつけてから、久利生担当の事務官である中居が言う。
ふわりと柔らかそうなココア色の猫毛とは裏腹に、アーモンド型の丸くて大きな目は鋭く光っていた。大学時代から使っているという黒ぶちめがねのせいで、迫力も倍にすごい。
またまた優等生ぶっちゃってぇ・・・・・な視線を送る久利生に気づいた中居はさらに不服そうに眉を寄せた。
「いいんですか、また午前様ですよ」
「だーから、俺もちゃんと今考えてるから」
「ウソだ。さっきから、そうやって腰フリフリしてばっかのくせして」
腰フリフリ・・・・・・・・・・
いかにもガリ勉な容姿にはそぐわない幼稚な擬音語に久利生が含み笑いを浮かべると、ぎろり。すぐさま睨みをきかせてきた。
久利生は解れかけた口許を、慌ててきゅっと引き締めた。
「中居は、どう思う?」
「・・・なにがですか?」
「例えば俺が人を殺して、起訴されるとすんの。判決は懲役7年。さて、中居は俺が罪を償って戻ってくるのを待っててくれますか?」
「いえ。」
「即答かよ・・・」
あまりの迷いのない返答ぶりに、久利生は些かショックを隠しきれていない。
腕をぐんっと上に伸ばして、デスクに向かっている中居を見遣る。
「なんで。待っててくれてもいいじゃん」
「僕が久利生検事を待ってる理由、ありませんから」
「大事なパートナーなのに?」
「仕事上だけです。だいたい、そもそもの例えがおかしいんですよ。久利生さんは人を殺したりしないでしょう?」
「絶対、なんて言い切れないだろ」
「言い切れます」
「言い切れない」
「僕が言い切ります。――絶対っ!!」
いったい、どっからくるんだ、その自信は。
中居はムキになっているらしかった。興奮のためか、せっかくの白い肌がほのかに赤く染まっている。
その様子が恋人と言い争いになっている美人さん(女性)のように思えて、危うく見惚れてしまいそうになった。

そんな考えを断ち切り、一息置いてから久利生は口を開いた。
「例えばの話じゃねぇかよ、例えばの」
「ありえない例え話はしないでください」
「・・・・・・・・・・スイマセン。」
言いながら再び書類に視線を戻した中居に、観念して、久利生は小さく謝った。
中居もまた「いえ。」とだけ口にして、黙ってしまった。

検事と事務官の会話が途切れた部屋には、相変わらずぐうぃーんぐうぃーんという音が響いている。
さっきよりも、ずっと重い。
中居はさも仕事に集中しているかのように見せているけど、やはりどこかそわそわしているのがわかった。
一向に止まない気まずい空気の流れ。久利生が苦手とするもののうちの1つだ。
なんとかして、それを食い止めたい。
久利生は中居に目を向けた。
「・・・・・でもまあ、こいつ、食い逃げ犯なんだけどね」
右手をできるだけ中居の目線の高さまで持ち上げて、握っていた紙を揺らしながら苦笑い。
初めはぽかんとしていた中居だったが、すぐにフッと顔をほころばせた。
それでようやく、久利生は心から安堵の笑みを浮かべられるのだった。

「でも、それじゃあどうしてあんなこと聞いたんですか?」
「聞いてみたかったから。中居が俺のことどう思ってるのか知りたかったし」
「どうって・・・」
「よかった、仕事上だけでも大事なパートナーだと思ってくれてて」
「・・・・・・・・早く、起訴か不起訴か決めてください。」
「はいはい、わかってます」
視界の隅っこの方で捉えた中居の頬がまたもや赤みを帯びているような気がしたが、久利生は知らぬフリをして視線を天井に戻した。
そしてご機嫌に体をひょいっと起こすと、「久利生公平」と書かれたネームプレートがピカピカと光るデスクに向かった。





* * * * *

さてさて(笑)、ここからは拍手のお返事です。

>ひぃす様
ああああ!温かいお言葉ありがとうございますです!!wwwwwとても励みになります。返事遅いくせに気がかりな私にとって、最後のお言葉も嬉しかったです。
札幌は結構チケット掲示板に出ていてビックリしているんですが、とりあえずもう飛行機やホテルの手配も終わりまして準備は万端です♪♪
今は12月を楽しみに・・・おっとその前に11月の「貝」公開を楽しみに生きているところですよーwwww


>Kie様
体調の方は全然元気でっす♪ご心配ありがとうございます・・・!
温かいお言葉を励みに、マイペースにですがお話書いていきますねwwww


>はやすけ様
コメントどうもありがとうございました。
恥ずかしながら、泣きながら温かいお言葉を読ませていただきました。すごくすごく励みになりました・・・!
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